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真空管ラジオ修理ドットコムでは、懐かしい真空管レシーバーの修理・修復や、フォノアンプ増設、クリスタルピックアップから、マグネチックピックアップ(MM型カートリッジ)仕様に変更するための改造・改修も行っています。

業務用機器設計・製造技術で、ムダのない修理・修復を行います。

真空管レシーバー修理、MM型カートリッジ用フォノアンプを増設して懐かしい音を、もう一度聴いてみませんか!

真空管レシーバー修理・フォノアンプ増設

真空管ラジオ修理ドットコムでは、通常の真空管レシーバー修理だけではなく、新たにフォノアンプ(RIAAイコライザーアンプ)を増設して、現在普及しているレコードプレーヤーで、レコード再生を可能にする改造・改修のご相談も承ります。

真空管レシーバーや多くの真空管ラジオは、当時主流だった”クリスタル型ピックアップ”用のフォノ入力端子を装備しています。しかし、クリスタルピックアップは、特に経年劣化しやすく、現在では入手困難なピックアップです。

レシーバーにPHONO入力端子があっても、クリスタルピックアップ仕様のままでは、現在普及しているレコードプレーヤー(MM型カートリッジ)を接続しても、ピックアップの出力レベルが足りないため、LP/EP再生できません。

しかし、”MM型カートリッジ”用のフォノアンプを増設することで、現在普及しているレコードプレーヤーの接続が可能になります。真空管レシーバーで、懐かしいLPやEPを、もう一度お楽しみください。

パイオニア(Pioneer)ステレオマスター SM-B180 修理

福音電気、現パイオニア(Pioneer)真空管レシーバー SM-B180 修理
6BM8(PP)10W ×2、FM+AM×2
真空管: 6BE6(×2)、6BA6(×3)、6AQ8(×4)、6BM8(×4)、6GE12、5AR4

この真空管レシーバーは、1960年(昭和35年)頃に製造されたもので、AMチューナーが2台搭載されており、当時のAM放送2波によるステレオ受信に対応しています。また、東洋が開発した”6GE12A”ひとつで2波の同調が確認できる珍しいマジックアイ(同調指示管)を搭載しており、大変貴重なレシーバーです。先ずはシャーシの清掃から着手します。

ラジオ1(左チャンネル)音声が出ない故障の修理

この真空管レシーバーの主な故障は、2台搭載されているAMチューナーのうち、チャンネル1(左側)のチューナーが動作しないというものでした。

調査の結果、入力切り替え用のロータリースイッチと、真空管ソケットの接触不良が原因であることが分かりました。

このロータリースイッチは、音声切替の他、チューナー回路B電源の切替えも同時に行っているため、このスイッチが正常に動作してONにならないと、ラジオの真空管が動作しません。

ロータリースイッチは接点清掃と接点バネ圧調整を行い、真空管のピンも全て磨き、接触不良を改善しました。これでラジオが動作するようになりました。しかしながら、更に以下の不良が見つかりました。

ラジオ1受信感度低下の修理・調整

ラジオ1(左ch)高周波回路のバイパスコンデンサー(赤)が、経年悪化で絶縁不良となり、B電源電圧が降下して、受信感度低下の原因の一つの要素となっていました。コンデンサー(写真右)に交換して電圧の降下がなくなりました。また、抵抗(橙)を追加して、B電源電圧を最適値に調整しました。

追加コンデンサー(緑)は、可聴範囲外の高周波やノイズをカットするLPFとして追加しました。

ラジオ1(左ch)は、ラジオ2(右ch)よりも受信感度が非常に低い状態でしたが、AM放送波発生装置と測定器を使用して、高周波部を全て調整しました。修理・調整の結果、ラジオ2の受信感度に近づき、実用上同等の感度と言えます。(※ラジオ1はラジオ2よりもB電源電圧が低い設計になっています。)

また、パイオニア SM-B180レシーバーは、現時点で製造から半世紀ほど経過しているため、ラジオ2の微調整も行い、ラジオ2も感度アップしました。

マジックアイ 6GE12A 動作しない故障の修理

レシバーのダイヤルを合わせても、マジックアイ(同調指示管)6GE12Aが正常に動作しない(表示が殆ど動かない)故障が見つかりましたので、マジックアイ周辺を調べて行きます。

調査の結果、同調時に現れるAVC電圧が、マジックアイ(同調指示管)ソケットまで流れて来ない点と、マジックアイのソケットに取付けてある抵抗(写真右)が断線していることが分かりました。

AVCをマジックアイへ供給する部分に使われているバイパスコンデンサーが、絶縁不良で電圧が下がっていました。このコンデンサーと、断線抵抗をl交換して、マジックアイは正常に動作するようになりました。(写真左は、ラジオ2のものですが、ラジオ1も同様の故障で修理済です。)

プリアンプ(トーンコントロールアンプ)修理

【トーンコントロール アンプ修理】
トーンコントロールのツマミを動かすと、スピーカーが大きく前後に振幅する故障が見つかりました。
この症状は、直流(DC)電圧が可変抵抗器(BASSやTREBLEのボリューム)に流れている場合に起こります。超低周波ノイズのため、大きな雑音として耳に聞こえませんが、実際はフルパワー近くの低周波ノイズが出力されており、スピーカーを壊してしまう場合があります。

調査の結果、プリアンプ初段のカップリングコンデンサの絶縁不良であることが分かりました。過去に修理した跡が見受けられ、片側チャンネルのみ”故障部品を残したまま”直列にマイラコンデンサが接続されていました。

この真空管レシーバーはステレオですから、左右両チャンネル同じ部品を同じ方法で使用しないと、特性が揃わないため、両チャンネル同じ部品に交換して、不要になったマイラコンデンサは撤去しました。

【プリアンプ修理】
プリアンプ入力のカップリングコンデンサ(緑)2個(1ch・2ch)と、プリアンプ出力のカップリングコンデンサ(赤)2個(1ch・2ch)が、経年劣化のため絶縁不良になっていました。

特にプリアンプ出力のカップリングコンデンサの絶縁不良は、メインアンプ段に直流(DC)電圧が流れ込み、音が歪むなどメインアンプ(真空管 6BM8)動作の大きな障害となっていました。

この全てのコンデンサを、(写真右)高性能なメタライズドポリエステルフィルムコンデンサに交換修理しました。

ラジオ(チューナー)を含めて、これまでの修理の結果、パイオニア SM-B180に使用されているオイルコンデンサは、全てが絶縁不良の状態になっていましたので、全てを新品交換する修理となりました。

フォノアンプ増設・改造

真空管レシーバー Pioneer SM-B180のフォノ入力は、ピックアップ出力が大きい”クリスタル型”用のPHONO端子です。クリスタル型ピックアップは、イコライザーアンプを使わず、簡単にレコード再生ができるため、当時は家庭用として普及しました。

しかし、このクリスタルピックアップ(カートリッジ)は、耐久性がなく、現在は入手困難です。そこでデジタル時代でも入手しやすく、現在普及しているMM型カートリッジでレコード再生できるように、フォノアンプ(RIAAイコライザーアンプ)を増設する改造を行います。

写真左は、フォノアンプ(イコライザーアンプ)増設前のものです。
写真右は、フォノアンプとフォノアンプ専用電源を増設した後の状態です。

フォノアンプ電源は、真空管の負荷電流変動の影響を受けるB電源(高圧電源)を使用しない独自の回路で、安定した電源を供給しています。

電圧切替スイッチ接触不良改善・ゴムブッシュ交換

真空管レシーバーの背面側にある(写真左)AC100V / 117V 電圧切替スイッチに接触不良があり、時々電源がオンにならない不具合がありましたので、改善・修理しました。

また、レシーバー背面の電源コード引き出し部分、コード保護のため取り付けてあるゴムブッシュが経年劣化により風化(硬化)し、粉々に崩れ落ちる状態でしたたため、新しいゴムブッシュに交換しました。

修理完了後の真空管レシーバー内部と交換部品について

真空管レシーバー パイオニア ステレオマスター SM-B180 修理完了時のシャーシ内部(写真左)と交換部品および撤去部品(写真右)の画像です。

シャーシ内部の画像で黄色の部品は、絶縁特性がとても良い『メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ』に交換したものです。
写真右のグレーと黒色の部品は、プリアンプの動作不良原因となっていたオイルコンデンサです。

メインアンプ1(左チャンネル)の真空管(出力管)6BM8 は、経年劣化で出力が低下していたため、新品の真空管に交換しました。

メインアンプ2(右チャンネル)の真空管(出力管)6BM8 は、測定の結果、使用可能範囲内でしたため、交換の必要はございません。真空管ラジオ修理ドットコムでは、修理コストを抑えるため、劣化していたメインアンプ1(左チャンネル)の出力管6BM8のみ交換しました。

尚、お好みで左右同時交換をご希望される場合は、『マッチド真空管 6BM8 ペア』をご購入いただき、真空管の抜き差しだけで簡単に交換できます。より豊かなお気持ちで、懐かしい音を、お楽しみいただけます。

修理完了後の真空管レシーバー外観と説明

修理後の真空管レシーバー、上部・正面・背面の状態です。外観の状態も良好で高級感があります。

この真空管レシーバーは、金属ケース内に実装されていますので、良好なラジオ受信には外部アンテナが必要です。そのためサービスとして、外部アンテナコードの長さを延長しました。

また、レコードプレーヤーに接続する際、プレーヤーからのアース線の接続が必要です。本体背面右側にアース線接続用のコードを取り付けました。

MM型カートリッジ用フォノアンプ増設(改造)を行った場合、クリスタル型ピックアップは使用できなくなります。

真空管レシーバーの修理・修復・改造(フォノアンプ増設)のご注文は「修理申込方法(サービスご利用規約)」をご覧ください。

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