真空管パワーアンプ修理 EICO HF-50 横浜市 N様
Electronic Instrument Company(1960年)EICO HF-50 4-16オーム 50w Mono Power Amplifier
使用真空管:EF86、6SN7GTB、EL34(x2)、GZ34
1960年頃のEICO(エイコー)ニューユーク 真空管パワーアンプ キットの修理・調整
【状態および修理内容】
電源を入れると大きなハム音し、振動により雑音に変化がみられるため、接触不良箇所の調査から開始。真空管ソケットは全て正常でした。
HF-50には、プリアンプを接続するための専用端子が装備されていますが、その端子のアースとシャーシに経年悪化と思われる接触不良が起こり、そこから大きなハム音が発生していました。
その端子のアース部を回路のアースとしても使用していたため、特に大きな雑音の原因となっていました。
ケーブルでバイパスする事で接触不良を改善。雑音はとても小さくなりました。
更に、電源回路の電解コンデンサにも容量抜けや絶縁不良があり、全て交換して、実用上問題が無いレベルまで雑音を軽減する事ができました。
しかしながら出力音声に歪みあり、更に調査を続け、カップリングコンデンサからの配線が外れている事が判明。
接続してバランス調整を行い、正常動作を確認しました。
B電源電圧調整後、お客様のご希望によりMcIntosh MODEL-C104 プリアンプを接続できるようにプリアンプ接続端子を改造。プリアンプ用B電源電圧の調整も行いました。
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- 真空管アンプ修理・補修
- 2017/05/29 11:00
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