Acrosound S-1001 真空管プリアンプ修理 横浜市 N様
Acrosound(アクロサウンド)S-1001 ステレオ 真空管プリアンプ 修理。
1958-1961年頃、STEREO PRE-AMPLIFIER KITとして、発売されたプリアンプのようです。
このプリアンプは、専用のパワーアンプから電源を供給して、共有する方法をとっているため、電源トランスは内蔵していません。そのため他のパワーアンプに接続して使用する場合は、Acro sound S-1001の仕様に合った、専用の外付けの電源装置が必要になります。
今回は、お客様にご用意いただきました汎用の電源装置を、Acro sound S-1001の仕様に合わせる改造を行いました。(他の機種のプリアンプ外付け電源は使用できません)
使用真空管:7199 x2、7247 x2
フォノ入力 x2(78 / LP / RIAA イコライザー切替付き)、テープヘッド入力
AM入力、FM入力、AUX、テープ入力(LINE IN)、マイク入力
【状態および修理内容】
この真空管アンプの主な故障は次の通りです。
- R-ch基板の複合ブロックコンデンサが絶縁不良で、電源がほぼショート状態でした。
両チャンネル合計8個の電解コンデンサに交換。 - アンプ基板のコンデンサ2個絶縁不良と容量抜けのため交換。
- L-ch側とR-ch側に異なる種類のコンデンサが使われていたので、同一ブランドに統一するため交換。
- 近い将来、不良になることが予想されるコンデンサを交換。
- フォノ入力抵抗を両チャンネル交換。(画像ではコンデンサの陰になり、写っていません)
- 6.3V電源のセレン周りが半田付け不良のため、一旦全て取外し、配線をやり直ししました。
- ハムバランス(ハムノイズ キャンセル)機能が取り除かれていましたが、機能するように修理しました。必ず専用電源を使用してください。
- バランスボリュームを分解清掃してガリ対策しました。
- セレクタースイッチ、その他のボリュームの接触不良を補修しました。
- 背面のRCA端子が接触不良のため、全てを磨き清掃しました。
- ACプラグ付き電源コードとブッシュを交換しました。
- 外付け電源装置のB電圧を変更、ヒーター電源のシャーシアースを廃止しました。
- 外付け電源装置に電源スイッチを設けました。
- 外付け電源装置にACプラグ付き電源コードを取付ました。
- TAG:アクロサウンド, プリアンプ修理
- 真空管アンプ修理・補修
- 2018/04/21 17:00
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